組合員委員長を狙っている書記の樫田正剛さんからバトンを頂きましたました、スタジオライフの金太郎こと小野健太郎です。本日ついにあんぽんたん組合員達が赤坂REDシアターに上陸しました!
やっぴ~やっぴ~!!
まぁそんな余韻にひたる間もなく、あんぽんたん装飾美術(株)の半田社長と万年平社員の青木くんと青空の下で小道具作製に勤しんでいました。半田社長総指揮のもと昭和の新聞、札束、看板そして鳩・・・たくさん作りました!芝居中に登場してくる小道具ほとんどが半田社長の手で作られました。社長まじすげーっす!青木君も見習ってほしいもんです。
まぁそれはさておき、本日の休憩中のこと。僕達あんぽんたん装飾美術(株)のみんな(3人)と樫田さんとで優雅なコーヒータイムを過ごしていました。スタバのあずきラテを片手に下積み時代、葛藤、挫折、成功・・・樫田さんから色々なお話を聞きました。方南ぐみ、あんぽんたん組合を旗揚げして、ちびまるこちゃんの脚本を手掛け、そしてエグザイルに詞まで提供している・・・半田社長もすげーけど樫田さんもっとすげーっす!休憩時間が終わって樫田さんが去った後、僕思いました。
「もしも僕がエグザイルだったら」
ふと思いました。
もしも僕がエグザイルだったら。
僕は今、1000以上もある劇団のうちのひとつの劇団に所属しています。いわゆる劇団員ってやつです。ですのでどうやったらエグザイルに加入するかをまず最初に考えてみました。
よくあるパターンとして、原宿でスカウトされるというのがありますね。
けど僕も明後日で29歳になり三十路超手前・・・スカウトとは程遠い年齢の域に達しています。
たとえ若かったとしてもエグザイルは歌謡グループですからそんなことは、実際ありえないでしょう。
いろいろな可能性を考えてみましたが、どうもしっくりきません。
例えばカラオケ屋にあるオーディションの機械に合格した。
これもないでしょう。
あのオーディションの機械を一度も使ったことはないのですが、僕が普段歌う歌といえばおよそエグザイル的な物ではないからです。
僕の18番は加山雄三さんの「サライ」であります。
面倒くさいのでくじ引きで加入した事にしました。以下。
「ある日地元の商店街を歩いていると賑わった一角があった。こんな不景気な世の中とはまるで別世界がそこにはあった。
鐘がなる、歓声、拍手、笑顔。
歳末大抽選会が開催されていた。
その賑やかさに多少のいらつきを感じつつも、頭の片隅には、そう言えば福引補助券が10枚たまっているはず。補助券10枚で1回くじがひけるんじゃなかったっけ。ということを思い出し、その一角に近づいた。
私の前には5人程、くじ引きの順番を待つ人がいた。子供だったりおばさんだったり。29歳でスーツを着ている自分に些か照れた。それでもちらりと景品を見た。
『特賞 ハワイ5泊6日の旅』
ハワイ!
私は冬が大嫌いだ。寒いのが大嫌いなのだ。
心は瞬間、ハワイに飛ぶ。
常夏の島が私を優しく包む。空港で掛けられたレイで首が少しこそばゆいがそれすら悪くない気分だ。
おっあそこで行われているのはかの有名なフラダンスじゃないか!
おや?あそこで騒いでいるムームー達は確実に日本から来たオバハンだろう・・・
素晴らしい!日本を発つまで寒さで凍えていた体が、一気に溶け出して行くのを感じた。それと比例するように心までとけだしているようだ。
甘えよう。ここは甘んじて甘えよう。そんなダメな自分を完全肯定してしまおう・・・ ・・・ ・・・。
おっと夢想している間に私がくじを引く番が回ってきた。
南無さん!!
唸る右腕。一閃!光が飛び散る!回るくじ引き箱。あまりの回転の速さにもはや角は無く、完全な円になっていた。
『おにーさん!そんなに早くまわしたら、玉、落ちてこねーよ!』
ほざけ町内会長!俺は俺のルールで生きてるんじゃい!
どれだけ回しただろうか?もはやくじ引き箱からは焦げくさい臭いがたち込めている。
『も、もう、やめてくださいっ!』
町内会の若い、体格のいい男が数人掛りでとめにきた。
肩を掴まれ、羽交い絞めにされてようやくくじ引き箱に加わる力が無くなった。
私が手を離してもそれから3分23秒程箱は回り続けた。
その間、私は思わず興奮しすぎ、ルールを守らなかった非礼を詫びた。町内会の人々は快く許してくれた。私は額から流れる汗が、只今行った激しい運動によるものなのか、それとも自分のした行動を恥じた冷や汗なのか分らないでいた。
くじ引き箱が止まった。
カ、カン、カン、カン、コロコロ~
そこには黄金に輝く玉が転がっていた。
『やややややややったーーー!
特賞だ、ハワイだ、常夏だ~!』
その雄叫びは二子玉川商店街を越え、川を渡り二子新地にまで届いた。
『おめでと~ございま~す!3等!エグザイル加入権で~す!』
こうしてエグザイル加入が決定した。
話の途中ですみませんが、明日はみなさんご存知の通り、記念すべきあんぽんたん組合旗揚げ公演の初日なのでもう寝ようと思います。
この文の続きはまた次回ということで、明日赤坂REDシアターで心よりお待ちしております!
草々
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